日本人の有給消化率は世界ランキング最下位

日本人の有給消化率は2年連続最下位

We Expediaが世界30か国を対象に行った「有給休暇・国際比較調査」で、2017年の日本人の有給消化率が明らかになりました。
結果は消化率50%で2016年に引き続き2年連続で最下位となった。
2013年に有給消化率38%と最も消化率が低い結果となってから、2015年には60%まで上げたが、2016年と2017年は50%と低調に終わった。

海外では100%のところも

それでは海外の有給消化率はどうなっているかみてみると、100%のところが5カ国もありました。
ブラジル、フランス、スペイン、オーストラリア、香港が100%を達成。
支給日数もブラジル、フランス、スペインは30日、オーストラリアが25日、香港が14日も有給がとれています。
日数でみると、韓国も消化日数が10日と日本と同じですが、支給率が15日と少ないために消化率が67%と若干高い数値となっています。
アメリカはというと支給日数15日に対して消化日数が12日で消化率80%です。

本当に有給消化50%なんてとれているのか疑問

単純に日数だけをみると各国で僅かな差ですが、私の職場では前年繰り越し20日と合わせて年間有給日数40日の人が大半ですが、かなりの方が消化日数0日あっても1日か2日程度です。
休日出勤が多く、振替休日をとるのがやっとという人も少なくありません。
もちろん有給が消化できないからといってお金には一銭にもならず、完全な働き損という感じもしますが、中小企業ではひとりが休めば仕事がまわらないので仕方がないといえばそれまでですが、中小企業の他社の方から話をきいても、同じような状況なようです。
有給をとるとその人は忙しくないんだという目でみられるから辛いです。

有給休暇に罪悪感を感じる人の割合

そんなことを思っている人が少なくないという結果が出ています。
「有給休暇取得に罪悪感を感じる人の割合」という調査結果では、日本人が1位の63%。
次いで韓国の61%で、3位になると35%とガクンと割合が落ちます。
消化日数とあわせて、韓国と似ている傾向があるようです。
一番罪悪感を感じていないのはスペインの18%。消化率100%は伊達ではないようです。

日本人が休みを取らない理由の1位は「緊急時のためにとっておく」という、国民性が出ている印象。
2位が「人手不足」、3位「職場の同僚が休んでいない」という、この辺は実情とあっている印象を受けます。

そして休暇中でも仕事のメールを見てしまう人の割合もダントツ1位の22%。逆はオーストラリアの6%。

本当に日本という国民性なのか、少しでも多く、休みをとることが悪とならないようになることを切に望みます。

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