40℃近い酷暑が続く日本の夏。
熱中症や脱水症状により亡くなる方も年々増加。
熱中症で倒れたという報道はききますが、もう一つ猛暑で気をつけなければいけないのが脱水症状です。
脱水症状とは体内の半分以上をしめる水。その体液が不足してでおきる現象です。
胎児で9割、子供で7割、大人で6割程度を占めているものが不足するとなれば大問題です。

脱水症状はどんな具合

脱水症状と一言でいっても実際はいくつかの症状があります。
次のように体調に変化を感じたら気をつけてください。

  • いつもより大量に汗をかく
  • 喉が異常に渇く
  • めまいがする
  • 吐き気をもよおす
  • 視界がぼやける
  • 食欲がなくなる
  • 小便の量が極端に少ない

以上は軽症な場合です。次のような場合は至急日陰で休みをとり、場合によっては病院もしくは救急車を呼ぶ等の処置をしてください。

  • 吐き気
  • 全身に脱力感を感じる
  • 動作が鈍くなる
  • 顔が紅潮化している
  • 精神的に不安定になる(意味不明な言動や行動を繰り返す、幻覚、幻聴、等)
  • ふらつく
  • 手足が震える(痙攣していたら重症)
  • 頭痛
  • 体温の上昇
  • 呼吸が荒くなり脈拍が上昇
  • 息苦しい、呼吸困難
  • めまい(失神の場合は重症)
  • 耳の調子が悪くなり音が聞こえない

体内の2割の水分が失われると死亡する確率が高くなります。
体調に変化を感じたら水分補給だけではなく、日陰で休むことも大切です。

脱水症状にならないための予防方法

脱水症状にならないために必要なものは水分と塩分です。
とくに効果的なのが「経口補水液」。体内に必要な水分と同時に適度な濃度の食塩とブドウ糖が入っています。脱水症状の治療にも使われるぐらいなので、ベストな飲料水です。
とはいえ高額なため、スポーツドリンクが手頃で最適です。
ポカリスエットやアクエリアスといったスポーツドリンクですが、節約のために薄めすぎて飲むのは危険です。
規定量で飲まない場合は単なる水と変わらなくなります。もったいないからと言って薄めて飲んでいた人たちが熱中症で倒れるというニュースもあったほどです。

脱水症状を尿の色で見分ける

脱水症状を自覚するための目安として尿の色があります。

問題ありません。
適度な水分補給と休憩をとるようにしましょう。
問題ありませんが、コップ1杯程度の水分をとっておきましょう。
水分が不足してきています。1時間以内に250mL程度の水分をとりましょう。また屋外にいたり、汗をかいているようであれば500mL程度まで増やして水分をとってください。
水分が不足しています。すぐに水分補給が必要です。
250mL程度の水分をとりましょう。また屋外にいたり、汗をかいているようであれば500mL程度まで増やして水分をとってください。
脱水症状にあります。至急1000mL(1リットル)の水分補給をしてください。また、この色より濃く、赤や茶色が混じっているようなら病院で診察を受けてください。
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