用語名称(日本語、外国語)
トロワフレール
フランス語:moule à trois-frères(ムル ア トロワフレール)
意味
トロワフレールとは、フランス菓子作りの現場で使われる特殊なケーキ型の名称です。
フランス語で「3兄弟」を意味します。この型は中央に穴が開いたリング状で、周囲に波打つような装飾的な溝や縁がついたデザインが特徴です。
直径は20〜22cm程度、高さは5〜6cm前後のものが一般的で、ケーキを美しく焼き上げて型から出すことを想定した形状になっています。
この型は19世紀中頃に活躍したパティシエのジュリアン兄弟(Julien frères)が考案・特注したものです。
彼らはパリで「パティスリー・ド・ラ・ブルス」を営み、多くの革新的なケーキを生み出しました。
代表作の一つである「ガトー・トロワフレール(Gâteau Trois-Frères)」を焼くために作られた型が、そのまま用語として残っています。
米粉を主な材料にした軽い食感のスポンジケーキを焼き、アプリコットジャムでコーティングし、プラリネアーモンドやエンジェリカ(セリ科の植物の砂糖漬け)で飾るのが伝統的な仕上げです。
用語を使う場面・対象となる食品
主にフランス伝統菓子のガトー・トロワフレールを焼く際に使用します。
生地を型に流し入れてオーブンで焼き上げる工程で登場します。米粉を使うため、通常の小麦粉ケーキよりきめが細かく、しっとりした独特の食感が出やすいのがポイントです。型から出すと中央の穴と外側の装飾が美しい見た目になるため、シンプルながらも格式高いケーキに仕上がります。
現在ではこの型をサヴァラン型やクグロフ型の代用として、他のリング状ケーキやバターケーキを焼くのにも使われます。
プロのパティシエはもちろん、家庭で本格的なフランス菓子に挑戦するときに専門店や通販で入手できます。
非粘着加工のものが多いので、焼き上がったケーキがきれいに離型しやすいのも実用的です。
この用語を知っておくと、フランス語のレシピ本や製菓専門書を読んだときに、すぐに「この型で焼くケーキだ」とイメージが湧きます。お菓子作りの道具名として覚えておくと、道具選びやレシピ理解がぐっと深まります。

